前記事で,その地域の特性を考慮した選び方について触れましたが,今回は地方において,一般的に購入の対象外にした方がいいと思うポイントを書きます。
①間口が狭い
間口は最低でも8.2mはあった方がいいです。これだけあれば,建物に融通が効きやすくなります。
②敷地の前面道路の幅が狭い
これは【エリア特性】だけの話ではなく,前面道路が狭いと,新築不可となったり,可であっても建築費用が割増になったり,運転が苦手な方だと車を擦ったり,と買ってからの苦労がなんとなく想像できるからです。
③両隣・真後の建物がほぼ廃屋
両隣や真後に廃屋があると,虫,動物,匂い,植物,治安,境界問題の面で思わぬ被害・停滞を被ることがあります。対処方法を知っている等でない限りは避けた方が無難です。
④ゴミ捨て場の感じが自分に合わない
よく「ゴミ捨て場が雑然としていると素行の悪い人が多い」等と見ますが,あまりキッチリしすぎているのも避けた方がいいのかもしれません。ゴミの監視とかされるかもしれません。
⑤防火エリア
建設地が防火エリア(自治体により名称はそれぞれでしょうが)にある場合,そのエリア内で使う建材は【耐火使用】である必要があり,それだけでコストが割増になります。また,隣の建物との距離も制限がかかるため,思ったような位置に建物が建てられない可能性があります。
⑥新興住宅地・分譲地
これはちょっと偏見が入ってますが,こういう土地は整備されてて住みやすいんでしょうけど,人間関係的に【ハマらないと】難しい気がします。マンションとかと一緒でしょうかね
⑦水が近い
これはもう言うまでもないでしょう。仮に「ここ50年何にもないから大丈夫」と言われてもできることなら避けるべきでしょう。
⑧南道路
これは意外かもしれませんが,南道路にはデメリットもあります。それは,リビングが丸見えになってしまうということです。リビングは家の中心とも言われるため,つい窓を南に持ってきがちですが,外構をちゃんと計画するか,リビング位置の固定観念を捨てていないと,南側の道路から丸見えになるので要注意です。
ちなみにウチが購入した土地は,この内のいくつかに該当します。
それでも購入したのは【エリア最重視】だからであり,そうでなければ,できる限り該当しない土地を買った方がいいと思います。